建築士とは?
建築士の仕事内容
建築士は、施主(依頼主)の要望をヒアリングし、建物の設計をします。また、設計した建物が計画通りに施工されるように工事現場を監督します。
仕事のやりがい
建築士の仕事のやりがいは、施主(依頼主)の希望を実現するという役割を担うため、達成感があります。
建築士に必要な資格
一級建築士
受験資格:建築学科を卒業し、実務経験を積む(例: 大学卒業+2年以上の実務経験)
試験内容:学科試験+設計製図試験
二級建築士
受験資格:建築学科卒業 or 実務経験(例: 高校卒業+3年以上の実務経験)
試験内容:学科試験+設計製図試験
木造建築士
受験資格:建築学科卒業 or 実務経験(例: 高校卒業+3年以上の実務経験)
試験内容:学科試験+設計製図試験
合格率:約30%(比較的取得しやすい)
構造設計建築士(一級・二級)
高層ビルや大規模施設の構造設計を担当することができる構造設計建築士。高さ60M以上の建築物、鉄骨造4階建て以上の建築物を建築する場合、関与が義務付けられています。
受験資格:一級建築士として5年以上の構造設計業務経験が必要
管理建築士
建築基準法や関連法令の適用を確認んし、適正な業務遂行を支援するお仕事になります。
受験資格:建築士事務所に所属し、3年以上の設計・工事監理業務に従事
一級建築士と二級建築士の違い
一級建築士は?
すべての建築物の設計・工事監理が可能。高層ビルや商業施設、大規模な公共建築も担当できる。
二級建築士は?
戸建住宅や小規模な建築物の設計が中心。高さ13m以下、軒高9m以下の建物に制限される。
難易度の違いは?
一級建築士は、試験科目が多く合格率は約10%と難易度が高いです。反対に、二級建築士は試験科目が一級より少なく合格率は20~30%になります。
年収はどれくらい違う?
一級建築士の平均年収は約700万円以上になりますが、二級建築士は約350万円~450万円ぐらいになります。
免許の交付元
一級建築士は国土交通大臣が免許を交付。
二級建築士は都道府県知事が免許を交付。
免許の交付元が違う理由は?
一級建築士は、全国どこでも大規模な建築物の設計や管理が可能ですが、二級建築士は、地域内での小規模建築が中心になるため、免許の交付元がことなります。
建築士が働ける職場
建築設計事務所
建物の設計やデザインを専門的に行います。個人事務所から大手事務所まで幅広い選択肢があります。
建設会社
大規模な建築プロジェクトを担当することができます。設計だけでなく、施工管理に携わることもあります。
ハウスメーカー
住宅の設計・施工を手掛けます。主に顧客との打ち合わせを重視し、住宅の設計をおこなうことが多いです。
官公庁・自治体
公共建築物の設計や都市計画に関与することができます。市役所や県庁の技術職として働くこともできます。
住宅関連設備メーカー
建材や住宅設備機器の開発や設計を担当します。さらに、インテリア関連の知識を活かせます。
不動産会社
建築士の視点から物件の評価やリノベーションの提案を行います。
建設コンサルタント
都市計画やインフラ設備のコンサルティング業務を行うことができます。渋滞対策や環境設計など社会貢献度の高い仕事となります。
独立・フリーランス
自分の設計事務所を開業し、自由な働き方が可能となります。経営スキルも必要になります。
建築士を目指す人へおすすめな本
- リアルイラストでスラスラわかる建築基準法
- 教養としての建築入門
- 建築断面 短計図集
- 工事の流れがわかる建築現場用語図鑑
- 負ける建築
- 仕事を作る-私の履歴書
建築士の年収事情
資格別平均年収
1級建築士:平均約700万円
2級建築士:平均約350~480万円
木造建築士:平均約350万円
地域別平均年収
東京都:平均約704万円
大阪府:平均約618万円
広島県:平均約551万円
新潟県:平均約432万円
建築士が年収を上げる方法
- 一級建築士になると年収が上がります
- 大手ゼネコンへの転職は高収入の可能性が高くなります
- 独立開業で成功すれば高収入も可能となります
日本で有名な建築士
安藤忠雄
- 地中美術館
隈研吾
伊東豊雄
前川國男
槇文彦
まとめ
建築士の仕事は大変夢があり壮大な職業といえます。実務を積み重ねて活躍できる幅を広げてみるのもおもしろいと思います。是非、記事を参考に職業選びをしてみてくださいね。