【完全ガイド】パイロットになるには？資格・費用・ルートを徹底解説

誰もが夢見る？「空を自由に飛べる」職業。航空操縦士（パイロット）になるための具体的な方法や資格などについて詳しく解説しています。

航空操縦士の種類

パイロットといっても、様々な種類があります。どんなパイロットがあるか取り上げてみました。

エアラインパイロット（民間航空機のパイロット）

エアラインパイロットとは民間の航空会社（エアライン）に所属し、旅客機や貨物機を操縦するパイロットのこと

大手航空会社（フルサービスキャリア）

機内食や預かり荷物サービスなどのサービス料は基本料金に含まれ、快適な空の旅を提供してくれます。

 全日本空輸（ANA）

 日本航空（JAL）

格安航空会社（LCC）

低価格で航空券を提供してくれます。機内食や荷物の預かりなどのサービスを削減し、価格を抑えているのが特徴です。

 ピーチ・アビエーション（ピーチ・アビエーション）

自衛隊・海上保安庁・警察などの公務員パイロット

航空自衛隊パイロット

国防任務

領空侵犯対応、スクランブル発進

24時間体制で待機し、わずか数分で緊急発進できるよう訓練されます。

災害派遣

被災地への救援物資輸送

国際協力・平和維持活動（PKO活動）

PKO活動（輸送、救助、偵察や監視といった多岐にわたる）

事業用・ヘリコプター操縦士

旅客輸送

• 観光地や都市部での遊覧飛行
• VIP・企業役員のプライベートチャーター
• 島しょ部や山間部への定期ヘリ運航

報道・空撮

• テレビ局・新聞社の報道ヘリ
• 映画・ドラマ・CMの撮影サポート
• スポーツイベントのライブ中継

救急医療（ドクターヘリ）

• ドクターヘリの操縦
• 患者の緊急搬送
• 病院間の転送

防災・消防

• 森林火災の空中消火
• 山岳遭難者の救助
• 台風・地震・洪水などの被災地支援

建設・インフラ（資材運搬・送電線工事）

• 山間部・僻地での送電線建設
• ビル屋上や橋梁への資材運搬
• ダムや発電所の機材輸送

農業・林業（農薬散布・害虫駆除）

• 水田・果樹園への農薬散布
• 森林の害虫駆除
• 山火事予防のための定期パトロール

海上保安・警察（パトロール・監視）

• 警察航空隊のパトロール
• 海上保安庁の監視飛行
• 不審船や遭難者の発見・救助

航空操縦士になるための条件と資格

必要な条件

条件	内容
年齢	17歳以上（ライセンス取得には18歳以上）
学歴	高卒以上（大学・専門学校卒が有利）
身体条件	視力・聴力・色覚などの基準をクリアすること
資格・ライセンス	自家用操縦士（PPL）、事業用操縦士（CPL）、定期運送用操縦士（ATPL）など
英語力	ICAO（国際民間航空機関）の「航空英語証明」が必要
フライト経験	ライセンス取得には一定の飛行時間が必要（例：CPLは約200時間）

取得すべきパイロットライセンス

自家用操縦士（PPL）

取得最低条件（商業飛行は不可）

事業用操縦士（CPL）

商業飛行が可能（エアライン就職には必須）

定期運送用操縦士（ATPL）

エアラインの機長になるために必要

航空操縦士になる方法（具体的なルート）

基本的には高卒以上ですが、航空会社のパイロットになるには大学や専門学校卒の方が有利のようです。

航空大学校

大卒資格（4年制）、国立で学費が安い

私立大学（パイロット養成課程）

法政大学・桜美林大学・崇城大学など

航空専門学校

ANAやJALと提携した養成コースあり

海外フライトスクール

費用は高いが短期間でライセンス取得可能

自衛隊や海上保安庁などの公務員

学費不要、給料をもらいながら訓練可能

費用を抑えたい場合は、自衛隊・海上保安庁のパイロットコースがおすすめです！

航空操縦士になるための費用と資金調達方法

航空大学校・私立大学・自費取得の費用比較

ルート	費用	期間	特徴
航空大学校	約 900万円	4年	国立大学相当の学費、最も費用が安い
私立大学（パイロット養成課程）	約 2,500万〜4,000万円	4年	大学の学位取得 + 訓練、提携エアラインあり
自費取得（フライトスクール）	約 1,500万〜3,500万円	1〜3年	最短でライセンス取得可能、就職保証なし

ライセンス費用の資金調達方法

スポンサー制度

航空会社	プログラム名	費用負担	特徴
ANA	ANAスカラシップ	訓練費用の一部免除	ANAが指定するフライトスクールで訓練
JAL	JAL エアラインパイロット養成課程	訓練費用を一部支援	指定の訓練機関で学び、JALの選考を受ける
スカイマーク	スカイマークパイロット奨学金	費用の一部を貸与	返済条件あり（勤務後一部免除）

スポンサー制度を利用するメリット

• 費用の一部または全額を負担してもらえる
• 卒業後のエアライン就職が有利になる
• 航空会社とのコネクションができる

スポンサー制度を利用するデメリット

• 選考試験があるため、誰でも利用できるわけではない
• 指定の訓練機関での学習が必要
• 途中で辞退すると違約金が発生することも

文部科学省・国土交通省の補助金利用

航空大学校を利用することで、国の支援を受けることができます。

国の支援を受けるメリット

• 公的機関のため、学費が最も安い
• JAL・ANAなどのエアライン就職に有利
• 学費は大学並みで済むため、奨学金でも対応可能

国の支援を受けるデメリット

• 入学試験が非常に難しく、倍率が高い（10倍以上）
• 年齢制限がある（22歳以下）

日本学生支援機構（JASSO）の奨学金を利用する

私立大学（パイロット養成課程）に進学する場合、「日本学生支援機構（JASSO）」を利用することができます。支援額は審査があり月3万円～12万円（無利子、低利子）で利用可能。

奨学金を利用するメリット

• 大学進学にかかる費用の一部をカバーできる
• 在学中の負担を軽減できる
• 無利子（第一種）・低利子（第二種）が選べる

奨学金を利用するデメリット

• 飛行訓練費用には足りないため、別の資金調達が必要
• 卒業後に返済義務がある

就職活動と航空会社の採用試験について

航空会社の採用試験の流れ

まとめ

人に夢を与える仕事でもあり、人助けをすることもできる仕事でもあり。とてもやりがいのある職業の1つですね。

しかも、空を飛ぶことは、誰もが一度は夢を見たのではないのでしょうか？そんな憧れの職業パイロットになりたい人はぜひ、参考にしてみてください。