親戚の男の子が鉄道が好きで、休みの日の旅に駅に行き、列車や新幹線を見ていたのを思い出します。大きな乗り物を運転することは、昔から現在も、子供心をくすぐるものですね。
この記事では、そんな子供の憧れである鉄道運転士の仕事内容や、必要な資格などを紹介しています。是非、参考にしてみてください。
目次
鉄道運転士の仕事内容
1.運転業務
2.安全管理
3.乗客対応
4.勤務管理
鉄道運転士が直面する困難
1.緊急時対応
人身事故、車両故障、自然災害などの対応で乗客の安全を確保するのに負担が大きい
2.過酷な勤務環境
不規則な勤務があり、生活リズムが崩れやすい、遅延が許されないため高い集中力が求められる
3.乗客対応
クレーム対応やラッシュ時、トラブル時の乗客対応が求められる
鉄道運転士に必要な資格
動力車操縦者運転免許(国家資格)
- 甲種電気車運転免許:一般的な田野や貨物列車
- 乙種電気車運転免許:路面電車
- 新幹線電気車運転免許:新幹線
- 内燃車運転免許:ディーゼル車両
動力車操縦者運転免許の受験資格
年齢:18歳以上(鉄道会社によっては20歳以上)
試験内容
- 身体検査:視力、聴力、運動能力など
- 適性検査:反射神経や集中力を測る
- 筆記試験:運転理論や安全管理に関する知識
- 技能試験:実際の運転技術(速度調整・ブレーキ操作など)
免許免除のケースもあり
大手鉄道会社では、社内研修を受けることで、免許試験が免除されるケースもあります。
鉄道会社への就職方法
新卒採用
大学・専門学校・高校卒業後に鉄道会社の採用試験を受ける
中途採用
異業種から転職する場合、鉄道会社の経験者採用に応募
日本の主な鉄道会社
- JR北海道
- JR東日本
- JR東海
- JR西日本
- JR四国
- JR九州
- JR貨物
- 東武鉄道
- 西武鉄道
- 京成電鉄
- 京王電鉄
- 小田急電鉄
- 東急電鉄
- 京浜急行電鉄
- 東京メトロ
- 相模鉄道
- 名古屋鉄道
- 近畿日本鉄道
- 東海電気鉄道
- 京阪電気鉄道
- 阪急電鉄
- 阪神電気鉄道
- 西日本鉄道
主な採用試験の流れ
STEP
書類選考
履歴書・エントリーシート・職務経歴書の提出
STEP
筆記試験
一般常識・適性検査・専門知識
STEP
面接試験
個別面接・グループ面接
STEP
健康診断
視力・聴力・運動能力チェック
鉄道運転士に向いている人の特徴
- 冷静な判断力
- 高い集中力
- 不規則な勤務に適応できる
- コミュニケーション能力の高い人
- 機械への理解を深められる人
- 用心深い人
鉄道運転士の平均年収
厚生労働省の統計で、鉄道運転士の平均年収は42歳で約631万円と言われています。
JRや大手私鉄:約490万円~約640万円
新幹線:約500万円~約670万円
地方鉄道会社:約400万円~約500万円
年収を上げるには?
- 勤続年数を上げる
- 新幹線運転士を目指す
- 管理職への昇格
- 地方鉄道より、大手鉄道に就職する
女性鉄道運転士の実態
現在、日本の鉄道業界では、女性鉄道運転士は増加傾向にあります。
JR東日本では、女性運転士が13%以上に増加しているというデータがあります。
まとめ
鉄道運転士は、責任感と高い技術力が求められる職業ですが、社会に大きな貢献ができるやりがいのある仕事です。運転士を目指すには、資格の取得や鉄道会社への就職といった具体的なステップを踏む必要がありますが、しっかりと準備すれば誰でも挑戦することができます。