新しい職場でのスタート、不安や疑問はありませんか?特に労働基準法を知ることは、安心して働くための第一歩です。この記事では、新社会人が知っておくべき労働基準法の中でも、残業代に着目して解説します!
労働基準法とは?
労働基準法は、労働者の権利を守るための法律です。例えば、労働時間や賃金、有給休暇などが規定されています。
新社会人が知っておくべきポイント
- 労働時間と残業
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1日8時間、週40時間の原則
- 有給休暇
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6か月勤務後に10日間付与される仕組み
- 残業代の計算方法
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25%割増賃金の基本
- 36協定
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残業のルール
よくあるトラブルと対処法
残業代が支払われない場合の対応方法
実際の労働時間を記録し、未払いの残業代を計算します。
タイムカードや勤務表などを保管しておきましょう!
未払い残業代の支払いを求める書面を作成し、会社に提出します。この際、具体的な金額や計算方法を明記すると効果的です。
会社が対応しない場合、労働基準監督署に相談します。監督署は、労働基準法違反の調査や指導を行います。
労働基準監督署でも解決しない場合、弁護士に相談して法的手段を検討します。未払い残業代の請求訴訟を起こすことが可能です。
残業代の請求権は3年で時効
未払い残業代の具体例
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業員が実際に毎日2時間の残業をしているにもかかわらず、タイムカードの記録を削除されたり、勤務終了時間を強制的に早められたりするケース。
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会社が固定残業代(みなし残業代)として一定額を給与に含めているが、固定残業代を超える残業時間部分に追加の支払いがされないケース。
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部下の管理をしていない「名ばかり管理職」として扱われ、残業代が一切支払われない。しかし、実際には通常の従業員と同様の残業が発生している。
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定時で退社することが難しい職場の雰囲気があり、「自主的な残業」として処理されるため、残業代が支払われない。
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会議の準備や報告書作成を勤務時間外に行っても、その分が残業として認められない。
未払い残業代に関する法律
労働基準法第37条
時間外労働(残業)、休日労働、深夜労働に対しては、通常の賃金に一定の割増率を加えた賃金(割増賃金)を支払うことが義務付けられています。
【割増率の例】
- 時間外労働:25%以上
- 深夜労働(22時~翌5時):25%以上
- 休日労働:35%以上
労働基準法第119条
未払い残業代が発生した場合、雇用者には6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科される可能性があります。
労働基準法第32条
法定労働時間は1日8時間、週40時間を超えてはならないと規定されています。これを超える労働には、適切な割増賃金が必要です。
36協定(労働基準法第36条)
時間外労働や休日労働を行う場合、労使間で「36協定」を締結し、労働基準監督署に届け出る必要があります。
36協定で定める時間外労働及び休日労働で留意すべき事項(厚生労働省公式サイト)
会社が違反して残業代を支払わない場合
労働基準監督署による是正指導や、悪質な場合は刑事罰が科されることがあります。
まとめ
「残業代の未払いは新社会人にとって見過ごしがちな問題ですが、労働基準法を正しく理解することで、自分の権利を守る一歩を踏み出すことができます。これからのキャリアを安心して築いていくために、労働環境を正しく見極める目を養いましょう。」